HOUSING 家づくり

住宅性能とは?

高断熱・高気密といっても工法はさまざま。
注文住宅の場合には、建物の形や窓の大きさも一棟一棟違います。
「暖かく快適な家です」と言っても完成してしまえば、外観、内観、見た目には全く分かりません。
そのため、その住宅の省エネ性を表す性能値があります。
暮らしてみるとその性能は暖房費、冷房費などのランニングコストに現れます。

フォーラ住宅では、平成10年より全棟熱損失計算をして、建物の床、壁、窓、屋根から熱の逃げる割合や冬期の暖房の容量、予想される電力消費量、灯油消費量も明示しています。
平成28年4月に施行された告示により、住宅の性能基準の外皮に関する評価手法として外皮平均熱貫流率(UA値)が定められました。
フォーラ住宅では、地域区分による基準を下回る、独自の基準値を設け、
外皮平均熱貫流率UA値=0.4W/㎡・K以下、
熱損失係数Q値=1.51W/㎡・K以下 を保証しています。
この性能値をもとに、住宅の暖房容量を計算します。ムダな設備投資を抑えることにもつながっています。
現在、主に建築している新築住宅では、さらに性能をアップしたFORA Ⅱ 住宅基準、FORA NEXT 住宅基準を目安に設計を行っています。
ちなみに、岩手県盛岡市の地域区分の基準値では、UA値=0.56W/㎡・K、Q値=1.9W/㎡・K です。

Q-PEX 計算ソフトによる住宅性能計算

UA Q値
FORA NEXT 住宅基準 0.28 0.90
FORA Ⅱ 住宅基準 0.30 1.00
FORA  住宅基準 0.40 1.51
北海道の省エネ基準 0.46 1.60
国の省エネ基準
(盛岡市)
0.56 1.90

UA値とは・・・外皮平均熱貫流率

外との温度差を1℃としたとき、外皮面積1㎡あたりで1時間に逃げる熱の量のこと。
外皮とは、屋根(または天井)、壁、開口部、床のこと。
数字が小さいほど、保温性が高いということになります。

Q値とは・・・熱損失係数

外との温度差を1℃としたとき、床面積1㎡あたりで1時間に逃げる熱の量のこと。
数字が小さいほど、保温性が高いということになります。

断熱と同時に不可欠なものが気密です。どんなに厚い断熱を施しても、隙間だらけでは意味がありません。
住宅には、配管や開口部など常に外からの風が侵入してしまいます。
そして気密性能は構造や工法にも左右されるため、1棟1棟でまったく違うものです。
また職人の腕によっても違ってくるものです。
当社では大工の社員化によって、気密施工の統一化、性能の統一化を図っています。
平成2年より行っている気密測定も平成4年より全棟行っています。施主立ち合いのもと、気密施工終了時と完成引き渡し時の2回実施し、隙間相当面積C値=0.5㎠/㎡以下を保証しています。
性能がC値=0.5㎠/㎡以上になった場合には、気密・断熱工事費を全額お返しします。ただし、現在まで気密・断熱工事費をお返しするような住宅は一棟もありません。

ちなみに国の基準はC値=2.0㎠/㎡ですので、当社の気密性能値は抜群です。

C値とは・・・隙間相当面積 

家の気密性(隙間がどのくらいあるか)を示す指標
家全体の隙間面積÷延床面積で求められ、数字が小さいほど気密性が高くなります。

気密測定の様子